100日後に死ぬワニと商売と嫌儲と
どうも、ワモです。
コロナウイルスが世間を騒がせている中、また新たな燃料が投下されましたね。
そう、皆ご存知「100日後に死ぬワニ」です。
ざっくり言うと、
- ワニが死ぬ100日目、即ち3/20。最後の日のマンガ投稿直後に、立て続けにグッズ化・書籍化の情報が公開される
- 「最初から仕組まれていたことなのか」「しらける」と炎上
- 掘ってみると嫌儲の大嫌いな電通の関係者がガッツリ絡んでいる事が判明
- 炎上騒ぎへ
という感じでしょうか。細かい事はいいっこなしだぞ。
まーーーーこういう事は別に今に始まった事じゃないし、特に騒ぎ立てる事でも無いんじゃないでしょうか。アナ雪とかなんとか。
僕自身、このコンテンツを追ってはいなかったので、だからこそ第三者というか、割と冷めた目線で見ているのかもしれませんけどね。
論点は1つしかないです。
結論から言うとこのプロジェクトは失敗してしまうでしょう。
最初から仕組まれていた、電通が裏で進めていた、そんな事ははっきり言って些事です。それで今激昂しているような人の9割はそんな事無くたって買わない・買えない人達、あるいは、ただ憂さ晴らしをしたいだけの無産者でしょうし。
そんなのビジネスなんだから当たり前の事でしょう。タダで何でも作るなんて、甘ったれた事言っちゃいかんです。
それよりも、非常にピュアにこのコンテンツのライブ感を楽しんでいた人達の事です。
僕は根性のネジ曲がった人間なので、「へぇあ」って感じでこっそりミュートにしていたのですが、この作品を楽しみにしていた人は間違いなく沢山居たはずです。
そういう人達さえ裏切る立ち回りをしてしまった。
ライブには余韻が必要不可欠です。
あーすごかった。
楽しかった。
素晴らしい時間だった。
押し寄せる感情の荒波を、一つの体験として整理する時間が必要なんです。
そこを焦ってしまった。事もあろうに、作品投稿直後に商売っ気を出してしまい、余韻に浸らせなかった。これがクリティカルヒットです。
なんで性急な行動をしてしまったのか。考えられる可能性は3つ。
- 忘れられるのを恐れた
- こういう事になるとわかっていなかった
- コロナによる利益減の補填で焦った
1.
最近はコンテンツの流行り廃りも目まぐるしいですから、気持ちはわからんではないです。これも全部アニメが3ヶ月周期になったのが悪いんや。
いやぁ直後はまずいでしょう。いくらなんでも。
今どきのネット社会における、ライブ感重視の作品の余韻って、本家の100日目をベースに、例えばワニくんが死んだ後の事を妄想するとか、ifストーリーとかをユーザー側がポツポツ出していって、徐々に盛り上がって、皆に望まれる形で公式書籍化になるのがベストですよね。
この作品は既に大量のif101日目が作られてましたし、盛り上がりで言うとピークを過ぎたと判断されてもおかしくは無かったとは思います。そうなると、焦っちゃう。誰が焦ったんでしょうね。役員の人かな?
でも焦っちゃいけなかったんです。それでも。
いい作品なら忘れませんよ。絶対に。いい作品ならね。
2.
こういう炎上がありふれたものになった今、これは流石に無いと思いたいですが、結局決断を下すのは上の人間(それも、おそらく電通の)でしょうから、そういう人達がネット時代の機微に精通してない可能性は否定出来ません。
3.
意外にあると思ってる。
ゲームセンターには既に3/21開封指定のプライズがおしつけ、もとい送られていたそうですね。経理屋のワモとしては、最後のひと押しにしたかったのかな、と勘ぐらざるを得ませんでした。
1,3辺りの複合要因かなと分析してます。憶測にしか過ぎませんが。
何を以て失敗というかは難しいですが、少なくとも親元で掲げていた目標を達成する事はかなり困難になったであろう事は想像に難くないです。
ご愁傷様です。ワニくん。キミだけはピュアでいてください。
コンテンツには罪はないのだから。
ちなみに僕自身はストロングスタイルなので、電通がどうとかステマがどうとかの事はどうでも良くて、純粋にコンテンツと向き合いたい。そして徹頭徹尾、このコンテンツに興味は沸かなかった。それが全てです。
ちなみに、ワニの「ニ」の字に「し(死)」を足すと、「ワモ」になるんですよ。
僕の誕生日は、奇しくもワニくんの命日と同じ3/20。
つまり俺は死後のワニくんが転生した存在だった……?????????????
(これが言いたいが為にこの記事書いたまである)